昨年も参加した、自然・歴史・文化を体験し学べる串間市の「くしまエコツーリズム」。今年も参加し、自然にグルメにと満喫できた一泊二日の体験をご紹介します!
ぜひ参考にして、串間に足を運んでみてくださいね♪
自然の恵みを収穫する「日向夏狩り」
昨年いちご狩りで訪れた、鬼塚あきらさんが営む『おにつか農園』。今年は「日向夏狩り」を体験させていただきました。
薄く皮を切って、好みによって砂糖or醤油をつけて、ふわふわな皮まで食べる宮崎の特産「日向夏」。日向夏狩りを体験できる場所は、珍しいはず。
収穫した日向夏は、背負ったカゴの中へ。
1個150円、完熟していてどれを選んでも美味しいとのことだったので、ここぞとばかり”大きい日向夏”を狙います。
市販の日向夏と比べて、大きい日向夏をたくさん収穫しました。
収穫体験の後は、同じ敷地内にある『串間ゆめ牧場』へ。
新たにエサも設置されていて、動物の舌で手をぺろぺろされる感覚を楽しめます。
動物好きにはたまらない場所です♪
都井岬といえば「野生馬」その暮らし知ってた?
「岬馬」とも呼ばれる、都井岬(といみさき)の野生馬。体重は250kg〜300kg、ずんぐりむっくりとして足が細いのが特徴です。
※雨でよい写真が撮れなかったため、野生馬の写真は素材です
都井岬は1697年に軍馬の飼育目的で設置された藩営牧場の1つで、岬馬の繁殖は自然にまかされていました。
時代とともに軍馬としての需要もなくなり、野生化。昭和28年(1953年)に純粋な日本在来馬として、国の天然記念物に指定されています。
岬馬は2020年2月現在117頭、寿命は15年〜20年。1年に1回の健康診断以外、今も野生のまま過ごしています。
4月・5月が赤ちゃんのピークで、生まれてから2時間で立つことができないとトビに食べられてしまいます。赤ちゃんの生存率は6割。
岬馬は一夫多妻で、強いオスのみがハーレムをつくれるため、オス同士で荒っぽいケンカをします。ケガをしても、人間の手で治療をすることはありません。
「生と死」のすべてが自然にまかせられている、岬馬。
こういった知識を得てから岬馬を観察すると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。
帰りにすぐそばを歩く岬馬に遭遇。いろいろな想いが巡って、いつまでもその姿を眺めていられました。
都井岬ではクラフト体験も楽しめるので、お子様連れの方にもおすすめです。
(都井岬や野生馬の紹介資料・体験等は、2020年3月まで「都井岬ビジターセンター」、2020年4月以降は「串間市都井岬観光交流館」に移転)
串間市に広がる暮らし体験型「民泊」
串間市では暮らしの体験もできる「民泊」の動きが広まっています。今回2020年2月2日に開業したばかりの、田上さんご夫婦が営む「花の里・さとみ」の夕食の場におじゃましました。
民泊は食事を共にしながら、交流ができるのも楽しみの一つ。
採れたて野菜の旨味、新鮮でプリプリしたお刺身、お出汁がしっかり効いた煮物やお吸い物。串間の素材を活かしたお料理の数々は、体に染み入る美味しさです。
翌日には、天然の土壌改良資材「籾殻くん炭」や「炭」づくり体験の場へ。
籾殻をざざーっとダイレクトに投入したり、炭焼きの出来上がりを確認したり。
たくさんの煙に触れるのも、日常では味わえないからこそ面白く感じる一つの体験です。
新たに開業を目指している御宅にもおじゃましました。お食事の場には、いまは珍しい「囲炉裏(いろり)」。
ご近所の方達も、寒い季節になると遊びにくる場になっているそうです。
お部屋には、各地から集まったお雛様や、日本の伝統的な結婚式の衣装「白無垢」が飾られていました。
これからまた開業していく、新たな魅力の民泊にも注目です。
大正ロマンの雰囲気が魅力的な「旧吉松家住宅」
最後に訪れたのは、串間市役所すぐそばの「旧吉松家住宅」。大正8年に、串間の政治・経済に大きく貢献した吉松氏によって建築されました。
母屋内部の各部屋にすばらしい意匠(デザイン)が見られることから、平成20年12月2日に国指定重要文化財に指定されています。
玄関の板戸絵は、2年の歳月をかけて鹿児島在住の画家・今井玉芳によって描かれたもの。
100年前の手作りの窓ガラスは、ゆらゆらと波うち、気泡も見られます。今では「大正ロマンガラス」と呼ばれているそう。
「旧吉松家住宅」では目にするあらゆる場所で和風×洋風の建築手法を見ることができるので、シックでモダンな大正の雰囲気を味わいたい人にもおすすめです。
2020年4月、串間の魅力がさらにパワーアップ!
2020年4月、今回足を運んだ「都井岬ビジターセンター」が閉館し、「串間市都井岬観光交流館」がオープン。よりパワーアップして、串間エコツーリズムを楽しめる拠点となります。
2020年には、2019年3月末まで休館していた『串間温泉いこいの里』が再開。
串間温泉は、炭酸水素イオンの含有量などが全国平均で3倍以上、全国でも2〜3番目なのだとか。
2019年に足を運んだのですが、温泉の質がとってもよく、とろとろっとしたお湯でお肌がすべすべになりました。
2021年春には、道の駅もOPEN予定。
道の駅くしまHP
私が最高に感動した「ぶりプリ丼ぶり」をはじめとした串間グルメも満喫できるようなので、今から楽しみで仕方ありません。
GWはパワーアップした串間に足を運び、温泉で1日の疲れをとるのはいかがでしょうか?
串間エコツーリズムのプランが盛りだくさんな「南国時間」をぜひ手にとってみてくださいね。